データ受信に必要な装置について

UDP/IPパケットで送られてくるリアルタイム地震波形データを受信するためには、データ量に応じて十分な性能をもったPCと受信・収録ソフトウェアが必要です。ソフトウェアとしては WINシステム をご利用ください。WINシステムはFreeBSDやLinux等のUNIX環境で動作しますが、Cygwin 等の利用によりWindowsでも動作は可能です。地震研究所では、希望者に WINシステムをインストールしたデータ受信用PCの貸し出しを行っています。

このほか、利用する回線によりルーター等の接続装置が必要になる場合があります。

(1)JDXnet内でのブロードキャスト配信
数Mbps〜10Mbpsのデータが100Mbpsのレイヤー2(イーサネット)網内でブロードキャストされています。アクセスポイントで網に接続されたPCは、一旦すべてのデータを受信してから必要なチャネルを選別します。したがって大量のパケットを取りこぼすことのないように、かなり高性能なPCが必要です。

(2)フレッツVPNワイド等を利用したグループ内での配信
Bフレッツ/フレッツ光ネクストとフレッツADSLの場合は、NTTが提供するONUまたはADSLモデムにイーサネットの口がありますから、そこにPCを直結すれば接続はでき、ほかにルーター等は必要ありません。ただしその際PCではPPPoE接続の設定をする必要があります。FreeBSDの場合、PPPデーモンとしては標準のPPPではなくてmpdをお勧めします。
フレッツISDNの場合はNTT回線とPCの間にISDNルーターが必要ですが、 PPPoE接続はISDNルーターに任せることができます。

(3)インターネット経由の配信
受信者側のファイアウォールに適当な設定がしてあれば、データのパケットは直接受信用PCに届きますから、他に装置は必要ありません。

以上のことについて、ご不明な点は地震研究所担当教員(酒井 慎一 e-mail)までお尋ねください。

地震波形データ受信利用の手引き