首都圏における地震の特徴
東北地方の場合は太平洋プレートの沈み込みは海岸から150km以上沖合の海溝から始まっているた
め、プレート境界に発生する巨大地震は陸上から離れた海の下で発生します。このような場合振動による被害よりも津波による被害が重大です。ところが関東地方においては太平洋プレート、フィリピン海プレートとユーラシアプレート(大陸プレート)が陸地の下で衝突しており、日本でももっとも地震活動の活発なところです。特にプレート境界で発生する地震は巨大地震となる可能性があります。1923年の関東大地震はこの様な地震でした。プレートの内部で発生する地震はマグニチュードが6−7程度の
中規模地震で震源もやや深いのですが都市の真下に起こるのでかなりの被害が考えられます。活断層による地震に関しては首都圏直下では堆積層が3km程度と厚く地震はその下の岩盤で起こるため神戸のように地表に活断層が出現しているところとは異なります。活断層の分布図を見ると数は少ないのですが堆積層のために活断層が調べられていないということもあります。